3人が本棚に入れています
本棚に追加
「納期」
「休暇」
「忌々しい上司の首」
「休憩時間……」
「保育園の預かり時間」
「……成績」
「業績」
「……ごめん。マジでごめん。私が悪かった」
うん、わかってた。みんなの死んだ目を見て、私は思わず謝ったのだった。
うちの会社がブラック企業だとは信じたくないが、いかんせん他の職場を知らないので比較対象がないのである。
――とりあえず、仕事の納期はのばしてくれって、相談しにいくか……。……あの人の首が伸ばされちゃう前に。
現実逃避気味にテーブルに積み上げたファイルを見て、私は熱い涙を流したのだった。
最初のコメントを投稿しよう!