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可能性
ルードヴィッヒ:魔王が消えたのが9ヶ月ほど前だから、、、
リト:十月十日だとすると、もうあと、1ヶ月ほどしかないの?
ルードヴィッヒ:んー、でもロストールさん、全然、魔王が持つ闇の波動がなかったね、、父の時は9ヶ月ともなると、時々魔王の影響で精神が揺らいで、正気にもどるのに時間がかかったり、痣も濃くなって広がってきたんだけどなぁ
リト:ロストールと会ったのは半年ぶりだったけど、その頃となにも変わってなかったわ
ルードヴィッヒ:ということは、何かしらの力が働いて、魔王の力を抑えてるってことかな
リト:え、ちょっと待って、、つまり、お師匠様のお父様は、魔王に心も身体も乗っ取られてしまったの?
ルードヴィッヒ:いーや、父は魔王をどうにかして復活させまいと、火山に身を投げて自ら命を絶ったんだよ
リト:え!!自ら?!そ、そんなことって、、
ルードヴィッヒ:でもね、魔王の子の命は尽きても、魔王は復活するんだよ
火山の中から新しい魔王が復活したんだ
父の自死も無駄に終わってしまったんだ
残念ながらね
それから十数年間、また魔王が支配する世界になってしまったんだよ、ロストールさんが倒すまでね
リト:復活してからの魔王を倒したのがロストールなのね
ルードヴィッヒ:うん
まったく、魔王ってのはやっかいな奴だよ
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