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ダイナマイト、どかーん
「ダイナマイト?」
「はい。ミチカ様に言われた通り、家に帰って同じことしたんです。そうしたら、もう、どーん、て」
「へえ、そう。あのね、もう少し丁寧に説明しなさい。あんたの話はわかりにくいの。順番に、一つずつ、もう一度、思い出しながら話しなさい」
はい。
俺はあの日したことをはじめから話した。
店でミチカ様の気配を感じて没頭したこと、家に帰って目隠しをして腕を縛りミチカ様を思い出したこと、本当に近くに感じたこと、そのミチカ様になんども昇天させられたこと。俺の中身が飛び散った部屋や服や手のひらの惨状も全て話した。
「コンビニくん、あんた本当に変態だね」
「はい。あんなにすごかったのは初めてでした。俺は淡白なんだと思ってたし、今まで女の子としても別にどうってこと無かったし。こんなもんかって、冷めてました。俺、不感なのかなって。」
「やり方が、間違ってたんだね」
だってお前、話してるだけなのに、顔も、体も、ドロドロに溶けてるぞ。
「溶けてないのは、ココだけだな。今日はもう少し踏み込もうか、この世界に」
ふぅぅっ
「もっといい声、私に聞かせなさい」
そうしてまた、俺は。
発破。
ダイナマイト、どっかーん!
End
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