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今…何時?
4:00か
随分早く、目覚めちゃったんだな
なんか、バッチリ目覚めた
すっげぇ、いい天気
昨日1日外出なかったし、ちょっと散歩行って来るか
そ~っと そ~っと
あ、マスクはしなきゃ
腫れは、だいぶ引けたけど、色んな色が……
行って来ま~す
気持ちいい
人、全然居ない
車も少ないし
こんな時間に歩く事ないもんなぁ
なんか新鮮
あっちの道…行った事ないな
せっかくだし行ってみるか
冒険だ
慣れない事するもんじゃない
迷った……
見知らぬ景色しかない
どうにかして大きな通りに出れば、分かるんだろうけど……
「疲れた……一休みだ」
住宅街の中の小さな公園を見付けて休む
ちょっとその辺と思って
携帯持って来なかったもんなぁ
ま、今日の予定がある訳でもないし、もう少しして、人に会えたら聞いてみよう
クスクス
「可愛い~」
「熟睡だね~」
ん~?
なんか……騒がしいな
ってか……なんか……苦しい様な……
パチッ
あ、公園か
ベンチで寝たんだ俺
胸の上に何か……
「……苦しかった原因は、お前か、にゃんこ」
「ぅにゃ~ん」
「うっ…分かってんだぞ?お前ら、その顔と声で、人を騙してんだろ」
「にゃん?」
く~~~っ!
可愛い過ぎんだろ!
学生の登校時間って俺……
何時間寝てたんだ?
これは……夏、起きて心配してんだろなぁ
でも、手ぶらで来ちゃったからな
あ、寝てると思って気付かないパターン
靴見なかったら、バレないかもな
夏と離れたら、こんな心配しなくていい
何時に帰っても
帰らなくてもいいんだ
「にゃんこは、1人でも寂しくなさそうだよなぁ。1人で楽しむコツは?」
「んにゃっ」
「あっ…行っちゃった」
自由気ままだなぁ
それを楽しめばいいんだよね
何にも縛られず
何かに執着するから辛いんだ
「分かってたのにな~。さてと………あの、すいませんが、道教えてもらえますか?」
こんな近くで迷ってたのか
あっという間に、知ってる道に出た
現代の冒険には携帯必須だな
ん?
マンションの前に居るの……夏っぽい
逆方向を見てるけど……
もしかして俺を探してくれてたりする?
くるっと振り返って、こっちを向くと
「……雪!」
と、走り寄ってきた
あ…これは探してたな
「夏、おはよう」
「おはようじゃねぇよ!どこ行ってたんだよ!」
「えっと……ちょっと、その辺散歩してたら、迷ったから、公園で休んでた」
「はぁっ……なんだよ、もう~~!びっくりさせんなよ!昨日、なんか様子変だったし、どっか行っちゃったのかと、思ったろが!」
昨日…様子変だと思ってたんだ
「ごめん。携帯持ってなかったから、人が出歩く時間になるまで待とうと思ってたら、寝ちゃってて」
「一体何時に、出て行ったんだ?」
「4:00」
「4:00?!何時間寝てたんだよ?!」
「ごめん……俺も、まさか寝てるとは思わなかった」
「まあ…何でもないならいいけど。帰るぞ?」
「うん」
帰るぞ……か
夏と離れたら
今の俺、羨ましいって思うだろなぁ
エレベーターに乗ると
「……雪…なんで外出たの?」
「?昨日…全然外出てなかったし……」
「……そっか」
「何?」
「いや……雪、大学卒業までは、一緒に暮らせるんだよな?」
「っ!」
なんで今……そんな話……
「雪?なん…」
チーン
「あ、降りよ」
「え?ちょっと、なんで答えないんだよ?そうじゃないって事?」
「それは……家帰ってから話そ」
「話すって……一緒に居られないって事?」
「だから……ちゃんと家入ってから…」
「なんで?!昨日一緒に考えてこうって言ったばかりだろ?!」
「あ……」
「あ?」
白峰さん
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