ぼくとおじょうちゃん

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 夜空を見上げていて(少し首が痛いかなぁ)と思い出した時、流れ星が目の前を横切った。 「あっ!消えた ...お願い出来ひんかった」 「残念や...あっ!」 と駿さんが指差す方を見ると再び尻尾をなびかせて流れ星が夜空を横切っている。 「京子ちゃん()よしっ!」 「う、うん」 駿さんに急かされ慌てて目を瞑り、三回お願いをする。 「きょっ、きょーこちゃん!流れ星の尻尾、なんかよう分からへんけど段々伸びていってるし、焦らんでもいいかも!!」 段々伸びる流れ星の尻尾に驚いている駿さんの声を聞いて慌てて目を開けて流れ星を見ると、あり得へん位伸びている流れ星の尻尾を見て驚く。 「驚くの分かるけど、消えへん内にちゃんと落ち着いて三回お願いしいや」 「う、うん!」 私は、また目を瞑り落ち着いて三回お願いをして、目を開ける。 「うん!ちゃんとお願い出来た!」 流れ星を見ながら言うと、流れ星が私の願い事が終わるのを待っていたかの様に星空へ溶ける様に消えていった。 「なんか、流れ星の尻尾が段々伸びたんもびっくりしたけど、それ以上にタイミング良く見えなくなったんスゴすぎや!よう出来た流れ星や!」 「なんかスゴすぎの出来過ぎの流れ星やわ...まぁ、ちゃんとお願い出来てよかったわ」 「ほんまによかったな」 と言ってからじーっと私の目を見つめる駿さん。 「なっ、なんですか?」 「ん?ううん。なんでもない」 と言って、頭を小さくニ~三回振り、ニコッと笑った。彼の『ニコッ』と笑う笑顔に弱い私。どきどきする気持ちを落ち着かせようと夜空を見上げると、いつの間にか満月に掛かっていた雲はなくなり、辺りは月明かりでまた明るくなっていた。
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