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「ええっ?!」
「はあ?!」
貴谷とミナミは、同時に
叫んだ。
「なんで、あたしがあんたと結婚しなきゃならないのよ!」
ミナミは、怒った。
「だってよ、俺とお前が結婚すれば、いろいろと丸く収まるぜ。まず、貴谷さんが、実はゲイだとバレない、、俺もだ。それに、いちいち、貴谷さんと会う度に、お前を呼び出さなくてもいい」
「はああっ?!」
ミナミは、金城優馬の自分勝手な、言い分に呆れた。
だが、そんなミナミに、重ねて金城優馬は、言った。
「お前、俺と結婚したからって、抱かれることが出来るなんて期待するなよ。俺は、生粋のゲイだ。女は抱けないからな。女は嫌いだ」
こ、こいつ!
性格が、悪いにも程がある!
ミナミは、腹が立って仕方がなかった。
しかし、冷静になって、考えた。
確かに、金城優馬の言う通り、いちいち、貴谷との密会の度に呼び出されずに済む、、。
それに、ミナミの悩みも解決する、、。
悩みとは、最近、もう結婚適齢期を過ぎたので、両親や親戚から結婚を急かされているのだ。
ミナミも、腐女子であることは、両親と親戚には、隠していた。
この提案は、よく考えると、いいことばかりではないか、、。
ミナミは、考えを改めた。
「いいわよ。その提案、のむわ! それに、ゲイと結婚出来るなんて、夢よ。あたしは、生粋の腐女子だから、男とセックスなんて、したくないし、興味ないから!」
ミナミは、言い放った。
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