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「ミナミっ! け、け、結婚するの?!」
モスバーガー中に、波瑠の叫び声が響いた。
「あんた、声、でかい」
当のミナミは、そう言い、落ち着いて、いつものアイスティーを飲んでいる。
「で、でも、ミナミ、結婚なんて、バカらしいって言ってたじゃない」
「そうよ。今でも、結婚ほど、バカらしいものはないと思ってるわよ」
「んじゃ、なんで?」
波瑠の問いに、ミナミは、その美しい長い黒髪を掻き上げて、言った。
「それはね、、」
「う、うん」
波瑠は、ミナミを見詰めた。
「本当の結婚じゃないからよ」
「えっ? どういう意味?」
ミナミは、波瑠を見詰め返して、言った。
「偽装結婚なのよ」
「えええーっ?!」
また、波瑠の叫び声が、モスバーガーに響き渡った。
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