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死んじゃいたい私
もうどうせ生きる希望もない。嫌だな・・・
鬱になりそう。あ、もうなってんのか。あーあ、私の初恋潰れたなぁ。
初恋は潰れるってほんとだったんだな。家にいても楽しくない。学校にいても今は嫌な気持ちになる。=私の居場所はない。つらい。つらいつらい。ツライ
もう嫌だ。死んじゃいたい。死んじゃいたい。どうせ、死んだって誰も・・・
愛されたい。愛されたい。もう独りは怖い。夜は嫌い。怒号と悲鳴。それだけが聞こえる。嫌だ。嫌だ。いやd
「大丈夫そう?沙良、なんか顔色悪そうだけど。」
「あー大丈夫だよ。ことちゃん。ちょっとお腹痛い?くらいだから」
「保健室行く?」
「んーん、大丈夫!うち、お腹痛くなってもすぐ治るような人間だから」
そう、笑って誤魔化した。けどきっと桃は知ってる。私がこんな顔色になった理由を。だってその場で聞いていたんだから。
私はその頃スマホを持ってなくて学校タブレットでpostoというものをしていた。桃とは何かと気が合った。だから桃もpostoを初めて喋っていた。私と桃は好きな食べ物。好きな色。好きな音楽。ハマった時期まで一緒。きもいぐらい一緒だった。
【沙良〜ひまぁ。構え】
【は?無理】
【うちさ、死にたいんだよね】
【は?】
死にたい時期まで被ってしまったらしい。
【んーなんかさ、生きるのがしんどくって】
駄目、駄目、駄目。わかってるけど・・・こんな提案してはいけないんだろうけど・・・こいつなら受け入れてくれる。そう思ってしまう。
【ねぇ、桃。】
【ん?】
【この夏にさ、家出して死なない?】
駄目だってわかってたはずなのに・・・バカだ。私。
【ん?いいよ。死のうか。二人で】
やっぱり。桃ならそう答えるってわかってた。ただ一人で死ぬが怖いからって卑怯だ。
【でもなんか、あの夏が飽和する。みたい笑】
【確かに。】
【小説読んだしさ?真似してみる?】
【いいかもね。ていうかどうやって死ぬの?】
【んーあの夏が飽和するは山ん中だったよね。山にする?】
【海とかロマンチックじゃない?】
【んじゃ、死因は溺死にするかぁ。遺書なんて書いちゃう?】
【なんで死んだか?】
【そう、まぁそれは後でいいか。何持ってくか・・・】
【水、ご飯、ライト、寝袋、縄、とか?】
【でもさ、ご飯無くなって餓死でもよくね?】
【いいかもね。じゃぁご飯は少量。無くなったらそこで旅はおしまい。】
【そうしよっか。でももう遅いから寝るね。】
【おやすみ。桃】
【おぅ】
って言っても、自殺をしないですぎ、夏は終わった。桃は飽き性なのだ。死ぬのをやめたらしい。一人で死ねない私は結局生きることになる。どうせ生きてても何にもならのいのに。生きてるだけ無駄な気がする。私には価値がないから。あっ、そうか。だから私のことを放置したのか。捨てたも同然のように振る舞ってくるのか。あの人は。
私に価値があればよかったのに。そしたら永倉も振り向いてくれてた・・・のかな。どうして気づかなかったんだろう。あぁ、やっぱり死んじゃいたい。
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