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なにをやっても要領の悪いぼく。
兄はなにかにつけぼくの苦手な部分をフォローしてくれる。
兄は教えてくれた。
ゆっくり伸びたほうが大きくなるんだぞ。
そう言って猫のみぃこの脇を抱えてそろそろと伸ばしていく。
みぃこは兄の胸元までのびた。
ぼくはびっくり仰天。
でも、一度足元におろしてひょいと持ち上げたら
足を縮めていつもの大きさにしかならなかった。
兄はおもしろい。
いつもぼくの手をひっぱって連れて行ってくれる。
ぼくの手もゆっくりひっぱられて
だんだんのびているのかな
そう思うとおかしくてくすっと笑ってしまった。
兄も笑っている。
ゆっくりでもだんだん兄においついていきたいな。
兄ちゃん、もう少しその手を離さないでね。
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