終わらない生命

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

終わらない生命

もう何度 もう何回 もう数え切れない程 この生命を終わらせようとしてきただろうか 何故… 何故私は生きてる? 生きてる理由は? 生きていく価値は? 存在価値は? 私は産まれてくるべきじゃなかった そんな事… 随分前に… そうまだ子供の頃にとっくに気付いていた 愛も無い 暖かさも無い 優しさも無い 私は… 「何?」 生きてるいる事が 生きてる意味が分からない だから… 何度も自分の生命を終わらせようとした 「飛び降りた」「骨折だけ」 「大量に薬を飲んだ」「嘔吐しただけ」 「車に飛び込んだ」「腕を掴まれて引き戻された」 「ナイフを体に刺した」「出血しただけ」 「喧嘩をした」「相手が死んだ」 「首を吊った」「縄が切れた」 他に… もうどうやって死のうとしたか 忘れる位に自分の身体を自分の生命を終わらせようとしただろう 「何故?何故死ねない?」 生きている意味も価値も無い それなのに… それなのに神は私が死ぬ事を許してくれなかった 神なんかいないはず 居るなら… 居るなら私は 今頃私は… 愛と優しさの中で生きているはず 常に私の傍に居るのは 闇へと 死への道へと導く悪魔だけ そう… 私は神より悪魔を信じた その方が理由がつく 悪魔の囁きはとても心地良かった 「次はどうやって死のうか」 毎日毎日聞こえる悪魔の囁き その声を聞いて 死に方を考える もうやられる事はやり尽くした 悪魔の囁きは死に方を教えてくれない 教えてくれれば楽になるのに 悪魔の教えなら確実に生命を終わらせられる 神が… 神が邪魔をする 何故私を助ける? 何故私に… 叶いもしない愛を教えた? そのせいで 更に心は壊れ 死にたい気持ちが強くなった 終わらない生命 寿命で死ぬ? そんなに長く生きなければいけないの? 壊れた心で そんなに長く生きていたら 私は廃人になっているだろう 早く… 終わらせたい 生きていく意味が 無いんだから
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!