4話

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 消えてなくなるのだろうか。それとも再びループの流れに戻るのか。  意識が遠くなっていく中、ユーリーが魔法を使う気配がした。  ――ああそっか、そういうこと。  そうして死の直前になって、私は全てを思い出し……そして気づいたのだ。    ――――――  俺の腕の中で、フェリシアが目を閉じる。  俺の腕の中で、フェリシアの命の火が消える。  そんなこと、俺は許さない。  彼女が幸せになれないなんて、許さない。  フェリシアが幸せになるためなら、俺の生命なんて安いものだ。  彼女のためなら俺は、何度だって寿()()()()()()()()()()()()()()。  俺は――。 「……」  俺は、まだ温もりの残るフェリシアの唇へ、自分の唇を押し付けた。 「君の不幸な結末なんて、俺が覆してみせるよ」  
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