第七皇子のしあわせ

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 でも。あるときめぐりかいだんは、閉ざされました。  閉ざされたりゆうを、ぼくは知りません。  ただ、おそらく、フツゴウだったのでしょう。  ぼくがその広い広いせかいすべてをまるごとふくんだめぐりかいだんですごす、  ぼくだけのものだと、ぼくがひとりでおもっていた時間が、  それがだれかに、フツゴウだったのだとおもいます。  そしてかいだんは、閉ざされました。
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