第七皇子のしあわせ

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 けれど、あるとき窓は閉ざされました。  閉ざされた理由は、ぼくにはよくはわかりません。  でも、おそらく、フツゴウだったのでしょう。  ぼくの前に窓を開いておくそのことが、だれかにとってのフツゴウでした。  ですから窓は、もうありません。石と石こうとで、かたく深く閉じてしまいました。
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