君の好きな人は、私の友だち。……だったはず。

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「あれ、和田。茉莉花は?」 「あっち。」 和田が指差した方。ダーツコーナー。室井拓真くんと茉莉花が楽しそうに盛り上がっている。 「あー。またか。結局いつもこうな。」 「どんまい。」 「どんまいって、お前こそ。」 「私は推しが楽しそうなの見てるの楽しい。」 「嘘つけ。」 「ほんとだよ。茉莉花かわいいし。なんか、このまま推しカプ爆誕の予感。はあーあ。2人とも推せる。」 「俺ら毎回何してんの……。」 「それな。はあーあ。」 「もういいや。カラオケ行く?」 「……うん。ピザでも食べよ。」 結局、室井拓真くんと茉莉花は付き合うことになった。 私と和田は恋のキューピットなだけだった。
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