継弟に抱かれる私

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継弟に抱かれる私

「んっ、あ、あんっ、――――あーっ、ん、あぁああ……っ」  自宅のリビングで、私の甘ったるい嬌声が響く。 「可愛い……っ、夕貴(ゆき)……っ、あぁ、気持ちいい……っ」  立ったままダイニングテーブルに両手をついた私は、全裸のまま背後からガンガン突かれている。 「夕貴……っ、キス、させて……っ」 〝彼〟に甘えるような声で言われ、私は震える脚に力を入れて上半身を起こし振り向いた。 「ん……っ、んー……、んぁ、あ……」  お互いに舌を出していやらしく舐め合ってから、キスをして口腔の奥まで探る。 「んぐっ、んっ、んーっ!」  体を密着させたままズグズグと細やかに突き上げられると、Fカップある私の胸がたぷたぷと揺れる。 〝彼〟は両手で私の乳房を撫でてから五指に力を入れ、柔らかく大きな質量を弄ぶ。 〝彼〟は昔から平均より大きめな私の胸を弄るのが、大のお気に入りだった。  そして私の胸もまた、〝彼〟の愛撫に躾けられている。  爪で乳首の先をカリカリと引っかかれると掻痒感がこみ上げ、私は膣で彼の肉茎を締め付けた。 「んぅ……っ」  蜜壷で食い締められ、〝彼〟はキスをしながらくぐもった声を上げる。 「夕貴……っ、そろそろ、達く……っ」  濡れた唇を離した〝彼〟が告げ、私も「うん」と頷いて前を向く。  お尻を突き出すと〝彼〟は私の腰を掴み、また遠慮なく突き上げてくる。 「んっ、あっ、あっ、あぁ、あっ、あ、あーっ、ん、あぁっ」  感じ切って柔らかくなった子宮口は、硬い亀頭を何度も受け止める。 〝彼〟とこんな関係になった日から何度も抱かれたから、私は乱暴に犯されても貪欲に快楽を得てしまう。 「夕貴……っ、夕貴……っ!」 〝彼〟はガツガツと腰を振り立てながら片手を結合部に滑らせ、指先に蜜をまぶして肉芽を捏ねてきた。 「っひあぁあああぁ……っ!!」  目の前に閃光が走り、私は膣を思いきり引き絞って絶頂した。  その弾みで愛潮をビュッと飛ばしてしまったが、気に掛ける余裕もない。 「っあぁ……っ、夕貴! 夕貴!」 〝彼〟ははばかりなく吠え、私を力の限り抱き締めると避妊具の中に吐精した。 (……出てる……)  抱き締められた私は、肉棒がビクンビクンと脈打っているのを感じる。  やがてすべて出し切った〝彼〟は、深い溜め息をついて私の首元に顔を埋めてきた。 「……気持ち良かった、夕貴」 「うん。……私も気持ち良かったよ、(りょう)」  役目を終えた肉棒がチュポ……と抜かれ、その感覚に私は微かに体を震わせる。  疲れきった私はその場にしゃがみ込み、亮は後ろから私を抱き締め、深い溜め息をついた。 「……結婚したい……」 〝彼〟は今まで何回も言った言葉を口にする。  けれど私と亮の関係を世間の人が知れば、眉をひそめられるだろう。  亮は私の継弟だから――。  最初に彼と肉体関係を結んだのは、私が二十歳、亮が十八歳の時、母が今の父と再婚して三年が経った頃だった。  それから六年、私が二十六歳、亮が二十四歳になった今でも、その関係は続いている。 ** 「長谷川(はせがわ)さん、今日仕事のあと空いていたら、ミーティングがてらいいかな?」  昼休みに私に声を掛けてきたのは、課長補佐の西崎(にしざき)さんだ。  彼はそう言いながら、手でクイッとグラスを傾ける仕草をする。  食品会社の企画部にいる私――長谷川夕貴は、上司である西崎さんに目を掛けられていた。  西崎さんは三十二歳の独身。  長身の爽やか系イケメンで、仕事ができて女性人気も高い。  私の立てる企画が面白いからと、個人的に飲みに連れて行ってもらったのが始まりだった。  当初は上司が部下を可愛がるという感じで、何回もご馳走してもらっていた。  けれど私は亮という肉体関係のある継弟がいながら、西崎さん――秀弥(しゅうや)さんに惹かれていった。  秀弥さんがこうして飲みに誘ってくる時は、今はセックスのお誘いのサインとなっている。
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