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前髪の陰から意志の強い目に見つめられただけで、私の心は妖しい気持ちで一杯になる。
『そ……そんなの……、わかんない……っ』
『じゃあ、頭で考えないで、体で感じなよ』
そう言った亮は私の胸を丁寧に舐め続け、淫芽もクニクニと捏ね続ける。
『もっと濡れてきたよ』
囁いた亮は、とうとう下着の中に手を入れて直接花弁に指を滑らせる。
陰唇に沿って指を往復されると、すぐにクチュクチュと粘ついた音が聞こえてきた。
『や……っ、やだっ』
『〝やだ〟じゃなくてさ。夕貴だっていつかは彼氏作るんだろ? そしたら彼氏とこういう事をするんだよ。その時に〝処女です〟なんて言ったらドン引きされるぞ?』
『そ、そうなの……?』
いまだ誰とも付き合った事のない私は、亮の戯れ言を真に受けてしまった。
『俺は夕貴とこういう事をしてるって、誰にも言わない。俺だって姉ちゃんを練習台にしてるなんて、恥ずかしくて言えないし』
『う……うん……』
おずおずと頷くと、亮は微笑む。
『だから二人で練習しよう。お互い、初めての時に失敗しないために』
『…………ん……』
頷いた私は、ボーッとしていて亮の言っている事を半分も理解していなかった。
『俺たちは血の繋がりがないから、タブーじゃないんだよ。親に黙っていれば問題はない』
『でも……っ、ん! ……っあぁ……っ』
何か言おうとした時、蜜をまぶした指で膨らんだ陰核を撫でられ、私は大きな声を上げる。
亮に愛撫されて秘部はびしょ濡れになり、これ以上ないほど勃起した淫玉を撫でられると、飛んでしまいそうになるほど気持ちいい。
『んーっ、ん、あぁ、……あ……っ』
とうとう私は自分のものと思えない声を上げ、両手で口元を押さえて腰を揺すり立て、絶頂してしまった。
『姉ちゃん……夕貴。気持ちいい?』
ボーッとしていると耳元で〝夕貴〟と呼ばれ、私は蜜壷をギュッと締める。
その反応を見た亮は『指、入れるよ』と言って指を蜜孔に挿し入れてきた。
『や……っ、あぁ……っ! ……っぃ、入れない……っ、で……っ』
自慰する時は淫芽に触るだけだった私は、体の中に異物が入る感覚に怯える。
『大丈夫。モノが入るようにできてるから』
亮は私の耳を舐め、浅い場所で指を出し入れし始めた。
『っはぁ……っ、あぁ、……あ……っ』
クチュッチュプッと蜜孔を指で犯す音がし、脳内をとろけさせた私は弟の指にすべてを支配される。
『っせま……っ、夕貴のここ、すっごい狭い。俺の指をギュウギュウ締め付けてくるよ』
耳元で嬉しそうに言われ、心が限界を迎えた。
『も……っ、もぉ、やだ……っ! 恥ずかしい! やだ!』
羞恥の限界を迎えた私は、脚をバタつかせ暴れる。
『……夕貴』
けれど窘めるように名前を呼ばれ、亮に唇を塞がれた。
『――ん、……ン、む、……ぅ』
温かい舌にヌルヌルと口内を舐められ、蜜孔は長くて太い指に蹂躙され、私は一杯一杯になって涙を流す。
切なさから逃れようとした私は亮の首に両腕を回し、自ら拙く舌を蠢かせ始めた。
『夕貴、怖くないよ』
少し口を離して囁いた亮は、また私にキスをし、優しく頭を撫でた。
亮は唇の内側を舐めたあと、歯列を辿って前歯の裏側を舌先でくすぐってくる。
頭を撫でられ優しいキスで頭の中をフワフワさせた私は、鼻に掛かった声を漏らしてしまった。
『ン……っ、んぁ……っ!』
私は蜜孔をほじられながら陰核を親指の腹で転がされ続け、二度目の絶頂を迎えてガクガクと全身を震わせる。
『怖い……っ、怖いの……っ』
涙を流してしがみつく私に、亮は愉悦の籠もった笑みを浮かべて囁いてきた。
『大丈夫、気持ちいいだけだから』
亮はまたキスをし、すっかり口内で感じるようになった私は、はしたなく腰を揺らした。
(ぁ……)
目を閉じてキスに集中すると、柔らかい舌で丁寧に舐められているうちに、亮に愛され、大切にされているような気持ちになる。
――気持ちいい……。
は……と吐息をついた唇を、また亮が舐め、吸ってくる。
その間も亮の指は動き続け、クプックプッと大量の蜜が掻き混ぜられる音がした。
『ふぁ……っ、ん……! っぁ、あ……っ、んぅ……っ』
『夕貴……』
亮はキスの合間に私の名前を大切そうに呼び、愛しげな目で見つめるとまたキスをしてくる。
――おかしくなる。
亮にキスされた私は、弟にいけない想いを抱きそうになってしまっていた。
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