三人で

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「ゆ……っ、――――きっ」  亮は私の顔を胸元から引き離すと、乱暴なキスをしてきた。 「ん、む、――――ふぅっ、……んんっ」  肉厚な舌で口内をまさぐられ、私は下腹をキュンキュン締め付けて反応する。  そんな私の乳房を秀弥さんが揉み、キュウッと乳首を摘まんできた。 「んっ――――っ!」  私はジュウッと亮の舌を吸い、蜜孔と後孔でも二人を吸い上げる。 「…………っ、は、――――出る……っ」  私の直腸を犯していた秀弥さんが、耳元で限界の声を上げると、私の太腿を抱え上げて一番深い所まで穿ってきた。 「お”っ…………」  唇を離した私は、淫らに絶頂した顔を亮に見られながら、赤面してビクビクッと痙攣する。 「エッロ……」  すでに射精して荒い呼吸を吐いている亮は、そんな私を見て素で呟く。  秀弥さんは最後にバチュッバチュッと腰を叩きつけたあと、獰猛なうなり声を上げて被膜の中にドプドプと吐精した。  しばらく、頭の中が真っ白になって何も言えなかった。  最初は三人とも繋がったままぐったりとし、そのうち二人とも屹立を抜いて、ゴムを処理してから横たわる。  秀弥さんと亮が何か会話していたかもしれないけれど、疲れ切った私はそのまま寝てしまった。 **  覚醒すると見慣れた天井が目に入る。 (秀弥さんの家……)  ボーッとした私は、いつものように右側を見て、そこに横になっている秀弥さんを確認する。  ……と、左側から手を握られ、ハッとしてそちらを見ると、カーテン越しの光の中で亮が私をジッと見ているのが分かる。 (そうだ……、私……)  自分が昨晩、物凄い嬌態を晒してしまった事を思いだし、私は赤面する。 「……大丈夫か?」  亮に尋ねられ、私はコクンと頷く。 「あそこ痛くないか?」  言われて秘所とお尻に意識を向けてみるけれど、秀弥さんに慣らされているからか、さほど痛みはなかった。  少しだけヒリヒリしている感じがあるけれど、大人しくしていれば収まっていくのを知っている。 「……大丈夫」  そう答えると、亮はちょっと複雑な表情をして「そうか」と答えた。 「夕貴は割と頑丈だよ。俺も怪我させないように気をつけてるし」  その時、反対側から秀弥さんが会話に参加し、亮は溜め息をつく。 「……あんた、性格悪いから分かってて言ってるんだろうけど、俺、結構傷付いたんだからな」  亮の言葉を聞き、私は気まずい思いをする。  セックスしている最中、私は雰囲気に酔ってしまって、いつもならしない事を亮にしてしまった。  亮の前で秀弥さんにフェラをして精液を飲み、口でゴムをつけ、弟の上に跨がった。  隠し事をしていた訳じゃない。  でも、「私はこんな事もできるの」なんてベッドの上で言うものでもない。  結果的に、私は自分の本性を亮に黙っていた事になり、それを秀弥さんと三人でのプレイで初めて知った彼は、傷付いてしまったのだろう。  気まずくなって黙っていると、秀弥さんはクスッと軽やかに笑う。 「別に傷つけようと思った訳じゃないよ。お互い隠し事がなくなったほうが、色々やりやすいんじゃないか?」  溜め息をついた亮は、今までと違って何かが吹っ切れた表情をしていた。  食事をしていた時みたいに、秀弥さんに対してバチバチした雰囲気を発していないのを感じ、私は彼の変化を知る。 「〝シェア〟してみてどうだった? いつもとは違うプレイになったと思うけど、亮くん、そんなに嫌がってなかったよね?」  秀弥さんに言われ、亮は溜め息をつくと素直に返事をする。 「……悪くはなかった。慣れないし、夕貴があんたに手懐けられているのを思い知るのは癪だけど、こういう快楽があるんだと知った」  彼は亮の返事を聞き、にんまりと笑う。
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