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せっかくだから当日まで秘密にして驚かせましょう、と雅さんは悪戯っぽく笑っていた。
「どんなのにする!?」
「うわあ……色んなデザインがあって迷いますね」
本当に様々なドレスがあって目移りしてしまう。
一人では絶対決められなかったから雅さんに来てもらえてよかった。
「これなんてどう? 谷間が綺麗に見えるわよ」
「あまり露出するものはやめろと言われていて……」
「和仁のやつ……じゃあマーメイドは? ジェシカは背丈あるしスラっとしてるから綺麗に映えると思うわよ」
「わあ、素敵ですね!」
「これとか試着してみたら?」
雅さんに勧めてもらったマーメイドドレスは上半身はシンプルだけど、細身で裾の広がったドレスがスレンダーで綺麗だった。
体型はかなり綺麗に見えるけど、ちょっと締め付けが苦しいかも……?
「うっ……」
「ジェシカ!?」
――あれ? なんかちょっと変かも……。
さっきまで何ともなかったのに、吐き気が……。
「ジェシカ!? 大丈夫!?」
「き、気持ち悪い……」
幸いドレスを脱いだら吐き気は治まり、少し椅子に座ったら楽になった。
サイズが合ってなかったのかしら? 太ったんだとしたら落ち込む……。
フォト婚まであまり時間ないけど、少しでも痩せなきゃダメかしら。
「……ねぇジェシカ、最後にアレきたの、いつ?」
「えっ」
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