第二話 お飾りの妻

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 結婚して一ヶ月、ガーデニングにはすっかりハマり、今はミニトマトの栽培を始めてみた。 最近はみんなにお願いして、少しだけでも家事を手伝わせてもらえることになり、毎日が充実している。  特に和仁さんの食事は私が作らせてもらうことにした。  少しくらい妻らしいことがしてみたくて。  たまには和仁さんとテーブルを囲んで食事することもある。  和仁さんは常に無口で無表情だけど、私の料理は何でも全部食べてくれた。それが結構嬉しい。  相変わらず会話は少ないけど、最近何となく無表情な和仁さんのことがわかるようになってきた。 「和仁さんの料理にはグリーンピース抜いておきました」 「え?」 「うふふ、苦手なのでしょう?」  グリーンピースだけ綺麗に弾いて食べるお茶目な一面もあって、そこがまた私のツボをくすぐる。 「……別に」  照れ臭い時、すぐに目を逸らして耳がほんのり赤くなるのもかわいい。  こういう和仁さんの新たな一面を知る度、キュンとしてしまう。 「君はよく俺の顔を見ているな」 「あっ、ごめんなさい」  ジロジロ見過ぎだったかしら? 「何か言いたいことがあるのなら聞こう」  和仁さんは一旦箸を置き、真っ直ぐ私を見つめる。  
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