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もしかして、私が言いたいことがあるのに言えなくてじっと見ていたと思ってる?全然違うのに……!
「えっと、違うんです」
「遠慮しなくていい。君が快適に過ごせる配慮はすると言ったはずだ。不満があるなら言ってくれ」
「不満だなんて、そんな……」
ますます見つめられ、ドギマギしてしまった私はつい言ってしまった。
「っ、和仁さんの顔が好きなだけなんですっ!」
「……は?」
ああ、やっぱり和仁さん呆れている。
恥ずかしくて真っ赤になりながら、そのまま続けるしかなかった。
「は、初めて会った時から和仁さんの顔がその、ものすごくタイプで……だからつい見てしまうと言いますか」
「…………」
「ごめんなさい!嫌ならなるべく見ないようにします!でも本当に好きなのでっ、たまに遠目から見ることだけ許していただけますか!?」
毎日和仁さんのお顔を拝むのが日課であり、エネルギーチャージになっている私には死活問題だった。
恥ずかしいけれど、必死になってお願いしてしまった。
「……ふっ」
初めて和仁さんの笑った顔を見た。
「いやすまない、あまりにも正直すぎて笑ってしまった」
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