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8.寂しさを埋めて、全部
きっと凄くいいホテル。
内装も上品に纏められている気がするし、普段私が泊まるようなホテルよりもグレードが高く、折角だから満喫したい……なんて本当は。
「ん、んっ」
バサッとスーツを脱ぎ捨て、荒々しくネクタイを緩める光希から目が離せず内装になんて目がいかないのが真実だ。
光希が取ってくれていた部屋に入ってすぐどちらともなく口付けを交わし、彼に抱き抱えられてベッドまで行く。
ワイシャツのボタンも外し終えた光希を見上げていると、劣情に揺れる彼の瞳と目が合いドキリとした。
“今日こそ、最後まで……”
彼との先を想像し期待したのか、思わず私の喉が鳴った。
「触れるよ?」
光希の言葉にこくりと頷く。
すると彼の人差し指がつつ、と首筋を伝い鎖骨を通って胸へと触れた。
「ひゃっ」
敏感な部分に触れられ思わず私が声を漏らすと、楽しそうに彼が微笑み、そしてするりと彼の手が私の背中に回される。
ワンピースのジッパーが下ろされ、ブラのホックがパチンと外されると、そのままブラごと脱がされた。
残っているのはもうストッキングとショーツだけ。
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