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マティアスは驚きつつも「足手まといになるだけだ」と一蹴してしまいます。
けれど、お姫様だって今までただ単に我が儘であったのではございません。自分が言ったことは絶対叶うと思っているお姫様でございましたから、こういう所でもその我が儘が発揮されます。
ついにはマティアスの方が折れてお姫様を連れて行くことにいたしました。
さて、宿で食事を済ませますとお姫様と旅人は宿を後にしました。それから、二人がしばらく歩いて行きますと古いお城に着きました。そこは魔法のかかったお城で何やら仕掛けがあるというのです。
けれど、お姫様は国王様からその仕掛けについてよく聞かされていたので知っておりました。
二人が城の中へ入ろうとすれば小人が声をかけてきました。
「そんな所へ何をしにいくんだい?」
立ち止まろうと旅人がすればお姫様は不服そうに旅人の裾を引っ張りました。けれど、立ち止まって小人に旅人は事情を説明しました。すると、小人は
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