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悔しそうにしているとミネはいい気になって、人間の姿へ変貌した。悔しいが、人間の姿になっているミネはイケメンでかっこいい。むかつくけど。
「よしよし、良い子良い子」
そんなことを言って、頭まで撫でてくる。
「子ども扱いしないで!」
「子どもだよ、僕からすればベルはまだまだ子ども」
いくら五歳の時から一緒にいるからといって、この扱いはひどい。
「いつか大魔法使いになって、あんたをぎゃふんと言わせてやる!」
「はは、楽しみにしておく」
余裕の表情を浮かべるミネを睨み付けたけれど、まったく効いていない。思わずため息をついて、窓から空を見上げた。
「よし、明日からグホンさんのためにうごくぞ!」
決意をかため、私はぐっと拳を握りしめた。
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