1.『当たり前』の日常

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父は母がいつも決まったおかずを週に2、3回は出すのに呆れ よく文句を言っていました。 味噌汁の具もいつも同じ炒め物も全く同じ。 別の物が食べたいとかもし言おうものなら 「外で死ね」 と裸足で外に放り出されます。 父や私、兄はそうなりたくなければ黙って食べるしかなかったんです。 しかし父はそれにどうにも納得出来ず ついに母に怒りをぶち撒けたのですがとうとうとりあってもらえず……… 父は黙って黙々と食べたくないいつものおかずを口に詰め込み、 母はそのままキレてリビング中で暴れ回っていました。 本棚の本は床へと散らばり椅子やソファーは倒され和室の襖は減り倒される。 そしてそれを私と父が後で綺麗に片付ける。 それが私たち家族の日課でした。
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