作文『ぼくの家族』

1/1

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ

作文『ぼくの家族』

『ぼくは、お父さんとお母さん、それからおばあちゃんと暮らしています。  おばあちゃんは、人間じゃありません。ネコです。名前はタマです。  でもぼくは、赤ちゃんのときからニャアコと呼んでいます。  ニャアコはとてもかしこいです。  ぼくがよぶと、にゃーと鳴きます。でも、お母さんやお父さんがニャアコと呼んでも、返事をしません。タマと呼ばれても尻尾をパタパタするだけ、タマさまと呼ばれた時にだけしっかり返事をします。  ニャアコがこんなにかしこいのは、ぼくが宿題をしているとなりに、いつも一緒にいるからだと思います。  音読をする時はひざの上で聞いていて、漢字ドリルと計算ドリルが大変で疲れた時は、頑張れと言うように、すりすりしてくれます。  ニャアコはたぶん、ぼくにくっつきながら、人間の勉強をしているんだと思います。だからかしこいんです。  この前、図書室で妖怪の本を読みました。妖怪には猫またというものがいて、しゃべるそうです。  ニャアコはもしかしたら、猫またになりたくて、人間の勉強をしているのかなと思いました。  本に出てくる猫または悪さしたりして、ちょっと怖かったけど、もしもニャアコとお話ができたら嬉しいなと思いました。  ぼくはニャアコのギム教育が終わるのが楽しみです。早くニャアコと喋れるように、宿題は毎日ちゃんとやろうと思いました。』
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加