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題名『散る花になって』
『散る花になって』
[1番]
津波がくるぞと 誰かが言った
津波が来たぞと 誰かが叫ぶ
生きるか死ぬかの 選択が
知らずにわたしを おそってた
あれから何年 過ぎたのでしょう
まぶたを閉じたら 昨日のようで
こどもも育って しあわせ…と
今年も両手を 合わせます
どんなに野の花 咲きほこり
笑顔で世界が あふれても
あなたをいまでも うらんでいます
会いたい…愚痴ってあまえたい
ひたすら我慢の年月が
お花になって散ってゆく
[2番]
復興事業も 少なくなって
あの日を知らない こどもも増えた
時間はすべてを 過去にして
忘れた顔して 朝にする
わたしは生きてく 今日もまた
積み木を重ねる あやうさで
あの日を意味ある 事にするため
会いたい…あなたのおもかげが
しだいに薄らぎ哀しくて
お酒の量が増えました
どんなに野の花 咲きほこり
笑顔で世界が あふれても
あなたがいなけりゃ 悔しいのです
会いたい…愚痴ってあまえたい
ひたすら我慢の年月が
お花になって散ってゆく
桜のように
舞うように
あなたのように
やさしく…ネ。
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