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思わず触れたくなって、彼女の両脇を抱えてリヒャルトから引き離した。
「な、何をするのです!一人で歩けますので下ろしてください」
「目を離すとまた剣を握り始めるのだろう?さあ、剣を置いて……」
ジタバタしている姿も可愛すぎるな……鍛錬後の汗が混じったいい匂いがして堪らない気持ちになってくるのを必死で堪える。
彼女の匂いは私の雄の部分を刺激してくるので、あまり近づき過ぎるのは危険だった。
今もシャルルから発してくるいい匂いに私の下半身が反応してしまいそうになっていた。
彼女と出会ったあの夏の日にもらったタオル、あれの匂いを嗅ぐたびに何度自分を慰めたか分からない。
洗うと匂いがなくなってしまうと思っていたけど、洗った後も彼女からもらったタオルというだけで興奮出来るのだから、もはや私はシャルルに反応してしまっているのだという事に気付いてしまう。
女性と出来る限り関わらないようにしていた私が、こんなに一人の女性に欲情する日がくるなんて自分自身に驚きを隠せなかった。
きっとシャルルは、私のそんな気持ちなど全く気付いていないのだろう。
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