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 何が起こっているのか分からず大きな瞳をぱっちりと開けて私を見つめている表情が可愛い。  この表情をぐちゃぐちゃに蕩けさせたいとどれほど願った事か――――  ついばむだけのキスから徐々に口の中に侵入していき、シャルルの小さな舌と私の舌が絡み合って彼女の唾液をすすると、彼女から甘い声が出始める。  「ん、んんっ……ん、は……~~っ」  その声が下半身に響いてきて、このまま抱き潰してしまいたい衝動に駆られるのを必死で耐えるしかなかった。  まだだ……私から離れようとする彼女が私に懇願するようになるまで甘やかしてグズグズにしてあげたいけど、順序というものがある。    プロポーズをしていないのに抱き潰してしまっては、体が目当てだと思われてしまうし…………私が人生で唯一好きになった女性だから。   これからも彼女以外を愛せるとは思えないのだから、誤解されるのは耐えられない。  政略結婚が当たり前の貴族社会において、そんな風に思える女性に巡り合えるのは奇跡に等しい。  だからこそ、私の気持ちをしっかりと分からせる必要がある。  
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