題名『プラットホーム』

1/1

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ

題名『プラットホーム』

『プラットホーム』 新幹線の上りのプラットホーム 荷物は日付指定で送ったらしい 遅めの桜が駅のベンチまで舞い落ちる 君も薄めのピンク色の洋服で 女友達とはしゃいでた 発車のベルと音楽が鳴り イカつい鼻の天狗のようなヤツがくる お腹をすかした餓鬼のように 乗客たちを食べ尽くす ガラスの窓越しに 泣きながら必死に手を振る君がいる 恋じゃなく 友達を選んだ未来の切符 一瞬、目と目が合ったら動き出す がんばれ!じゃなく呟いたのは 「幸せに」 永遠の別れと知っているから
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加