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02. ヘキ
ヘキ。癖です。今回のテーマは、BLにおける私のヘキについて。
*執着攻め
何ごとにもこだわらず、飄々としている攻め。他人にもまるで無関心で、周りには「あいつ醒めてるよな」なんて言われている。
それが受けのこととなると、瞳孔が開ききった目で「いま何て?」と返してくる。ヘキです。
受けを自分だけのものにするために、周りを次々切り離していくのもいい。どこかへさらって閉じ込めて、ふたりだけで過ごすのもいい。
なぜこんなことを、と詰られても、いい笑顔で「きみが好きだから」と答える。でも、受けを不幸にしたいわけではない(重要)。
ちょっとイカれたヤンデレから、やがて溺愛に進化する。そんな執着攻めが好きです。
*強気受け
強気受けというか、「強い受け」かもしれません。
堅めの仕事についていて、心身ともに頑丈な受け。自立した大人の男で、誰も頼らずに生きていける。
でも、そんな自分を「かわいい」などと言って世話を焼きたがる攻めを、「こいつは何かもう、そういう生きものだから」と割りきって好きにさせている。
攻めと正面から喧嘩もするし、場合によっては殴ることもある。受けしか見えていない攻めよりも、よほど周りが見えている。
攻めと対等どころか、精神的には一歩先を行っているくらいの、そんな強気な受けが好きです。
(ただし、夜の経験値ではチャラめの攻めに及ばないので、わりと好き放題されているとなおヘキです)
*体格差
大きな攻めと小さな受け。こう書くと、ムキムキマッチョな大男と、華奢で小さなかわい子ちゃんを想像するかもしれません。ちがいます。
すらっと背の高い、一見優男ふうの攻めと、小さくてもがっちりした、男らしい受け。この組み合わせがヘキです。
攻めはふわふわ、ヘラヘラしていて、男らしさとは無縁なタイプ。チャラそうでそこそこイケメン。受けは生真面目で不器用で、世渡り下手そうなタイプ。何なら攻めより男らしい。
攻めの腕の中に、受けはすっぽりおさまる。けど、身がつまってみっちりしている。あとけっこう重い(筋肉が)。
そんなバランスの二人が好きです。
*不幸と暴力
私の作品には必ずといっていいほどついてくる、地獄のような展開。親しい人とのすれ違い、次々に降りかかる理不尽、突然の暴力……
これは何も、最初から「よし、不幸と暴力にまみれた話を書こう!」と思って書いているわけではありません。なぜか、気づけばそうなってしまうのです。
推しをひたすら痛めつける「リョナ」という嗜好がありますが、それとは少しちがいます。なぜなら、不幸と暴力のどん底から、必ず這い上がってきてほしいから。
逆境で血反吐を吐きながらも、理不尽をはねのけ、しぶとく這い上がって幸せをつかみ取る。その過程がヘキなのかもしれません。
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以上、読んでいただきありがとうございました。
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