ミッション・ポッシブル

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黒いヤドリギの怪我の手当ては、一連の騒ぎを聞いて 駆けつけたマミが、「漢気(おとこぎ)出すわ」と、 訳の分からぬことを言い、担当を買って出た。 宿木雅(やどりぎ みやび)は、責任の取れる男だ。 ヤドリギという、幼い正義感だけでは計り得ない、 不思議な植物の全責任を取るのが、この男に課せられ た宿命である。 かたや、紗倉樹(さくら いつき)は、桜という 正統性ゆえに、その肩に、伝統の重責を 課せられた身と言えるだろう。 また、ヒレンジャー部隊のエリート、トムと キレンジャー部隊のエリート、ジムは、 気絶はしたが、しばらくして目を覚ますと、任務に 復帰し、今度は思う存分、本物のヤドリギの実を 食した。 おかげさまで大変状態の良い、伸びーる糞をして、 その年の暮れ、自然界に大いに貢献した旨を 表彰されたのだった。 気になる2羽のトップ争いについては、 今年は痛み分けという結果に落ち着いたらしい。
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