136人が本棚に入れています
本棚に追加
「ボス、どうしたんだ?」
拓海の問いかけに、俺を見据えながら煌弥が言った。
「コイツは、惚れた女も守れてねぇ。
ましてや我が子を大切にしてねぇんだ」
煌弥の言葉に『えっ?』と言ったのは、拓海と涼。
「大和、なんで隠していた?」
俺の胸倉から手を離した煌弥は、テーブル席に座ってから、そう問いかけてきた。
何について煌弥が怒っているのが、漸く分かった俺は、肩幅に足を開き、両手を後ろに組んだ。
『話せ』と言った煌弥の言葉を聞いて、1度深呼吸した俺は隠さず話す。
最初のコメントを投稿しよう!