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「暫く留守にする。連絡入れるまで、待機していてくれ」
そう言ってから軽く肩を叩いた俺は、ビルの外へと足を進める。
俺と煌弥の関係は、こんな事で消滅する脆いモンではない。
門まで歩きながら、さりげにポケットから紙切れを取り出してみた。
そこには、マンションの住所と部屋番号、そして〈責任持って鍛えてやれ〉と書いてあった。
何をどう鍛えるのかが分からないが、何故か行けば健太が居る様に思える。
それでも俺の幼なじみは、仲間を見捨てる事はしない。
そんな事を思いながら煌蓮総本部を出て、自分の足で紙切れに書かれていた住所へと足を進める俺は知らなかった。
健太が煌牙の補佐をする為に実家を出たと言う事を……
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