(4)

9/29
前へ
/240ページ
次へ
「俺は、莉子の両親を悪いとは思わない。正論だからな」 「んで、その頬は?」 「健太の事を隠していた代償だ。 行く場所もないから、此処に居ても良いか?」 断る理由なんて俺の中にはないから強く頷いた。 パソコンの技術は、父さんの方が上だ。 なら、父さんに教えてもらうのも有りだろう。 どんな理由で俺の所に来たのか分からない。 それでも、父さんを嫌いになれない俺が居るのは確か。 「なら、パソコンの技術を俺に教えてくれ」 父さんにそう言うと強く頷いた。 話す事がないからと連絡しなかったのは、俺だ。 それでも、これからは違う。 煌蓮の中村大和の技術を学び、俺独自のやり方を見つける。 俺だけの為ではなく、煌牙との未来の為に……
/240ページ

最初のコメントを投稿しよう!

136人が本棚に入れています
本棚に追加