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「蝶は何も悪くねぇ。
それに、蝶と烏が貴島組を継がねぇで欲しいと思うのは、今の時代、極道が生きにくいからだろ?
だからこそ、煌蓮を継ぐし、いずれは貴島組も継ぐ。
時代を変える為に。
俺のやり方で」
足を止め聞いていた蝶が『分かった』と答えた後、俺の視界から消えた。
俺は1度だって、蝶が冷たいなんて思った事はねぇ。
誰よりも我が子を想う母親だと思っているからこそ、言葉だけではなく、行動で示してみせる。
それでも烏にはなれねぇ俺は、黒の豹として自分の道を切り開くだけだ。
烏とは違ったやり方で。
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