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「ねぇねぇ、ひょうにぃにぃはアイスぼうにあいにいくんだって。 ねぇねぇもくいてぇよな」 「アイス棒じゃなくて相棒だ。 だから食えねぇぞ」 「ちくしょ!アイスぼうじゃねぇのかよ」 益々口が悪い杏珠だが、烏も蝶も注意しねぇから、俺も注意しねぇ。 「♪~アイス、アイス、アイスがくいてぇのよ、あんちゃんは~♪」 歌を歌いながら部屋から出て行った杏珠は、烏に頼みに行ったのだろう。 「ひょう」 「次の知恵の輪とパズルは頼んである」 「うん」 杏珠とは違い言葉数が少ない羽生だが、何が言いたいのかは分かる。 『出かけるが、部屋に入っても良いからな』と言ってから羽生と杏珠の部屋を出て、エレベーターを使い1階に向かう。
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