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烏が父親だと分かったのは、5歳ん時。 それから烏の巣に住んでから、烏は烏なりに愛情を俺にくれた。 健太と大和は、今からでも遅くねぇから親子として前を向いて進んで欲しい。 それに、大和が健太にパソコンの技術を教えてくれるのも、俺にとってはプラスになる。 「烏の巣の西側に3階建てのビルを建設中だ。大和も知ってるよな」 「もちろん」 「煌蓮総本部の塀を新たに作ると思うが、その時は俺と健太も打ち合わせに付き合う」 そう言うと『分かった』と答えた大和と強く頷いた健太。 やっと1歩、踏み出した道は、未来へと向かう道。
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