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『大和君、健太の事を宜しくお願いします』と言って頭を下げた莉子の母親。
「自分も健太の気持ちを大切にしたいと思っています。
余り長いをしても、迷惑になるので、これで失礼します」
此処に来た理由は、健太が中村の名字にする事を報告する為だった。
だけど、莉子の仏壇を見て分かったのは、我が子を失った親の心は、いつまでも癒されていないと言う事。
健太の意志とは言え、俺から話すのは余りにも残酷な話しになる。
玄関まで見送ってくれた莉子の父親に『失礼します』と言って、莉子の実家を後にした俺は思う。
健太の人生は、健太が決める事。
それに、煌牙の補佐になると決めたなら、俺は全力で健太をサポートするのみ。
全ては、未来の為に……
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