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家族にしか見せねぇ素顔の烏は、大切な事は言葉にする。 だが、それは家族限定なだけで、大和、涼、拓海、そしてメンツ達には違う。 それでも、今まで煌蓮が解散する事なく存在しているのは、ある意味大和や涼や拓海が居るからだと俺は思っている。 だからこそ、煌蓮を継ぐ以上は違う形で動かしてぇんだ。 「ビルが完成したら、塀を取り壊し、広げた土地に新たに塀を造るはずだ。 その前に、煌牙の配下に居る者達を、今のメンツ達に会わせてみてはどうだ?」 「それも考えているが、今じゃねぇ。 まずは、健太が大和の代わりに動ける様になる事を優先してぇ。 大和の頭がハゲる前にな」 俺と大和のやり取りを聞いて『ハッハハハハ!』と声を出して笑う健太。
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