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5階でエレベーターが止まり開いたドア。 床も壁もベージュなのが、煌牙には似合わないなんて思うのは、素直な気持ち。 そんな中でも奥に見えるドアは、黒。 噂を信じていないからこそ、未知の世界に入り込んだ感覚になる。 廊下を歩き黒いドアの前で、コンコンとノックした父さん。 「大和です。只今戻りました」 俺にではなく、黒いドアの向こうに居る人に言ったのが分かり、父さんの後ろで待機する。 少ししてドアを開け『入れ』と言ったのは、煌牙だった。
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