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父さんが先に入り、その後に続いて入った俺。 奥にあるデスクチェアに座るのは、煌牙と同じ漆黒の髪に漆黒の瞳の男。 睨みつける様に見据える鋭い瞳に、背中に嫌な汗をかいた感覚になった。 それでも、煌牙の父親だと分かったから、俺は自分の名前を名乗る。 「自分は、中村健太です」 俺の言葉を聞いて立ち上がった煌牙の父親。 「大和、下に行ってろ」 その言葉を聞いて父さんは部屋から出て、ドアを閉めた。 極道が何かを知らない俺。 煌牙の父親の事は噂でしか知らなかった。 それでも、家族想いだと実感したのは、3人掛けのソファに小学生の子供5人と煌牙の母親らしい人が、分かれて座っているからだろう。
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