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『健太』と俺の名前を呼んだのは、煌牙の母親らしき女性。
「もうあなたは私の大切な我が子と同じ。
あなたの部屋は、煌牙の隣に用意した。
手のかかる弟達と妹達が居るけどよろしくね」
その言葉を聞いて『ヤッター!』と声を揃えた様に言ったのは、煌牙の弟達。
「烏、蝶、ありがとう」
礼を言ったのは煌牙だが、訳が分からず首を傾げた俺。
烏は、煌牙の父親なのは分かる。
黒の烏と呼ばれているから。
だが、蝶は誰の事だ?
「改めて紹介する。
俺達家族は、親父とは言わず烏と呼び、お袋とは呼ばず蝶と呼ぶ。
そんで、弟3人を三匹の龍と呼び、妹を猫とウサギ、そして俺を豹と呼ぶんだ。
外部に家族だと悟られない様にな」
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