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「ねぇ」
俺の服の裾を引っ張り、そう言ったのは、煌牙の妹。
だから、しゃがみ込んだのは、無意識。
「ずっといるの?」
「そうみたいだ」
「本」
思わず煌牙の方を見た俺。
「羽生、後で読んでやる」
煌牙の言葉を聞いて『わかった』と言うと手を離した煌牙の妹。
『健太、座れよ』と言った煌牙が椅子を引いてくれたから、足を進め、その場所に座った俺。
「てめぇ等は、部屋に行ってろ」
煌牙の言葉を聞いて、逃げる様にダイニングキッチンから出て行った弟3人。
妹の羽生は俺の隣の椅子に座り知恵の輪をしている。
そしてじーと俺を見ているのは、妹の杏珠。
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