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毎日じゃねぇが、たまに杏珠が宿題を終わらせてないのは、誰かに構って欲しいからだろう。 「羽生、杏珠、お風呂に入ろ」 「蝶、杏珠は宿題を終わらせてねぇぞ」 「大丈夫。杏珠は賢い子だから、直ぐに終わらせるよ」 俺と蝶のやり取りを聞いていた杏珠は、カリカリとえんぴつで宿題に集中しだした。 少しして『ひょうにぃにぃ、おわった』と言った杏珠。 「やれば出来るじゃねぇか」 「あんちゃんはかしこいから」 明日の時間割を見ながら、用意をする杏珠は、さっさと終わらせ『ねぇねぇ、おふろいこう』と言って、烏と蝶のプライベートルームへと走って行く。
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