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「今日から健太は、正式に煌蓮の一員になる。
5分後にメンツ達が、地下2階にある道場に集まるから挨拶しろ。
俺の息子として」
父さんが言った言葉に強く頷いた俺は思う。
母さんが見たかった今の煌蓮、そして未来の煌蓮に俺は居る。
煌蓮の一員になった俺を母さんは笑顔で見てくれているのかと。
正直、母さんとの思い出は、ビデオレターと達筆で書かれた手紙だけだった。
幼い時は、母さんが恋しくて泣いた事だってある。
それでも、最後まで笑顔だった母さんを誇りに思うから、俺は強く生きていけるんだ。
父さんと一緒に煌蓮の中村として。
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