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目の前に並んでいるメンツ達は、足を肩幅に広げ、両手を後ろに組んでいる。
良いところは取り入れ、新しい形を創るのが煌牙の補佐である俺だ。
父さんの言葉に『了』と答えたメンツ達。
「自分は中村健太。
煌牙と共に未来の煌蓮を創る覚悟はある。
煌蓮の中村の名に恥じぬ様にするんでよろしくお願いします」
そう言ってから頭を下げた俺。
『ウッシャー!殺るぞ!』と言った涼さんの言葉が聞こえたと同時に、数人に担がれた。
ザッバーン!
数分後、その音と共に水の中に居る俺。
泳げない訳じゃないから水から顔を上げると、笑い転げている涼さんとメンツ達が居た。
「大和、なんで隠してたんだ?」
「そうだ。そうだ」
父さんの周りに、そう言って集まり出したメンツ達に気づき、俺は両手を動かし、水をメンツ達に向けてかける。
「犬、てめぇ」
なんて言うメンツ達は、俺の方を見たから、父さんに分かる様に軽く手を上げると踵を返した父さん。
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