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BBQを食べ終わってから片付けを手伝う。
「♪~かみざら、かみざら、おはしもおれにくれぇ~♪」
歌とは思えない歌を歌いながら、紙皿と紙コップ、それに箸なんかを、持っている袋に入れて行く杏珠の傍には羽生が居る。
俺は独りっ子だったから、姉妹の仲の良い関係を見ると、心の中から暖かくなる。
それに忍星、煌希、大牙は連携プレーをする様にメンツ達を手伝っている。
「俺は煌牙に出会えた事が財産になった」
「急にどうした?」
「一気に弟3人と妹2人が出来たから嬉しいんだ。
それに今後の成長も楽しみだと思っている」
「そうだな」
そんなやり取りをしていると、煌牙の父親が煌牙の母親と一緒に立ち上がり、歩いて行くのが視界に入った。
5階のビルに戻ったのかと漠然に思っていた俺は知らなかった。
2人が母さんが眠る墓に行ったとは……
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