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今回、健太は、煌蓮総本部に置いて来た。
健太に指示したのは、烏で俺も同じ考えだ。
先祖代々、極道だった貴島組。
だからこそ健太を極道の道を歩かす気持ちはねぇ。
「煌弥は、百合が育てた訳じゃねぇんだ」
爺さんの部屋で2人だけになった時、呟く様に言った爺さんを見た。
「俺の父親である先代は、戦後の日本を見てきたからこそ、命を大切にしていた。
自分にも他人にも厳しい人だったんだ。
だがな、人間と言う生きモンは、欲深い。
それは極道の世界でも同じだ。
煌弥が出来た頃は、組同士の抗争だってあった時代だった」
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