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「お前の母親の名前は?」
そう問いかけられ小さく『…莉子…』と呟いた俺。
「もしかして、笹木莉子なのか?」
「だったらなんだよ?」
「父親は?」
「そんなモン、産まれた時から居ねぇ」
「母親は、元気なのか?」
「死んだ」
「お前、名前は、それと年は?」
「健太、健康の健に太いと書く。年は16。んで、おっさん、母さんの何?」
何気にポケットに入れていた煙草を1本咥え火をつけた。
「まだ未成年だろ?」
俺にそう聞きながら、煙草を取り出し、口に咥え火をつけたから、笑えてきた。
「おっさん、そう言いながら吸うのかよ。
ハハハハハッ!」
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