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「おっさん、確か、中村大和って言う名前だったよな。 煌蓮の」 「そうだが」 「マジかよ」 「何が言いたいんだ?」 「祖父ちゃんと祖母ちゃんが話していたのを聞いた」 「何の話しだ」 「俺の親父が、煌蓮の中村大和と言う名だと言う事」 「…健太…」 そんな会話をした後『祖母ちゃんが待ってるから帰る』と言って白のBMWから降りた。 俺は知ってるんだ。 母さんは最後の最後まで中村大和と言う奴の未来を気にかけていたのを。 何故別れたのかなんて当人同士じゃないと分からない。 だから憎めないんだと思えた。
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